爆発物 トヨタ工場に2発? けが人はなし 福岡・苅田町

福岡県警行橋署は17日、同県苅田町苅田のトヨタ自動車九州小倉工場敷地内にある変電所で16日午前8時半ごろ、計器板のガラスが割れ、約10メートル離れたコンプレッサー室前の砂利土がえぐれているのが見つかったと発表した。現場には直径約60センチ、深さ約10センチの穴があいており、周辺に金属片が散乱していた。二つの場所が離れていることなどから、変電所そばの県道からフェンス越しに手投げ弾のような爆発物が2発投げ込まれた可能性があるとみて、器物損壊容疑で捜査している。けが人はなかった。

 調べでは、15日午前1時55分ごろ、工場正門付近にいたガードマンが何らかの振動を感じていたという。同社苅田工場に15日昼前、男の声で小倉工場を建設した大手ゼネコン名を挙げ「(そこを)今後も使ったらやりますよ」という脅迫めいた電話があった。同署は暴力団関係者による犯行の可能性があるとみて調べている。

 小倉工場を巡っては、昨年11月にも、このゼネコンの現場事務所が放火される事件が起きた。今回同様の脅迫めいた電話もあり、同署が関連を調べている。

 このゼネコンを巡っては、昨年11月、北九州市八幡西区で、共同企業体の工事事務所に発砲される事件も起きている。