【ニューヨーク16日時事】16日の米株式相場は、証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)に続き、資金繰り難に陥っている保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の将来に対する不安が広がる中、終日にわたって不安定な商いが続いた。ただ、米政府がAIGの救済を検討しているとの報が市場に伝わるにつれて上伸に転じ、ダウ工業株30種平均は前日終値比141.51ドル高の1万1059.02ドルで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数も27.99ポイント高の2207.90で終了。
 ダウは前日、2001年9月の米同時テロ直後以来となる史上6番目の下げ幅を記録していた。
 この日は「AIG救済のうわさに振り回される1日」(市場関係筋)となった。米CNBCテレビは、政府によるAIG救済が議題に上っていると報道。これを受け、AIGは破綻を免れるとの期待が高まった。