人気グループ「KAT−TUN」の亀梨和也(22)が、来年1月スタートの日テレ系ドラマ「神の雫」(火曜・後10時)に主演することが12日、分かった。ワインをテーマに人間模様を描く物語で、亀梨は初のサラリーマン役に挑戦。父の遺書をきっかけにワインに目覚め、宿命のライバルと対決を繰り広げる役どころで「今までより大人な自分を楽しんで演じたい」と意気込んでいる。

 スーツにネクタイの亀梨がグラスを手に、芳醇(ほうじゅん)なワインの香りを漂わせる。

 本作は週刊「モーニング」に連載中で、累計220万部を売り上げる亜樹直さん原作の同名人気コミックのドラマ化。世界的ワイン評論家の父が急死し、遺産である時価20億円超のワインコレクションをめぐり、2人の息子が遺書に記された究極のワイン「神の雫」を求めて対決する。

 亀梨演じる主人公は、ビール会社のワイン事業部に勤めるサラリーマン。幼少時から父の英才教育に反発し、ワインとは無縁の生活を送っていたが、気鋭のワイン評論家で父の養子である義兄と宿命の勝負に臨むことに。父の残した謎を解決するため、嗅覚(きゅうかく)や表現能力など天才的な才能を発揮していく。

 日テレの桑原丈弥プロデューサーは「亀梨君はまさに今、少年から大人の男に成長しているところ。真っすぐさを失わずに大人になろうとする主人公にぴったり」と起用理由を説明。「少年役やハングリーな役どころが多かったが、新しい亀梨君を見たい」と新境地の役柄に合わせ、髪形などイメージチェンジも検討するという。

 ワインの味をポエムのように表現する場面が見どころのひとつ。「普段からワインは飲みますが、詳しくはない」という亀梨が、役と同じようにワインに染まり成長していく様子も見られそうだ。

 12月中旬のクランクインを控え「ワインと同様に、深く魅力あるキャラクターを演じていければ」と亀梨。「今までより少し大人な自分、そして共演者、スタッフ、視聴者の方々とさまざまなマリアージュ(ワインと料理のおいしい組み合わせ)が生まれるよう楽しんで演じていきたい」と話している。