資産家老女ら2人殺人事件 秋永香

事件当時年齢:42歳

犯行日時:1989年10月1日〜4日

罪状:殺人、死体遺棄、詐欺他

事件名:資産家老女ら2人殺人事件

事件概要:不動産ブローカー岡下香(旧姓)被告は、愛人の女性(詐欺で懲役5年が確定)と共謀し、東京都杉並区でアパートを経営する一人暮らしの老女(当時82)から土地をだまし取ろうと計画。女性は1989年6月から老女の経営するアパートに入居し、温泉旅行に連れ出すなど老女に接近した。さらに元保険代理業の男性(当時38)を長期入院中の老女の長女と戸籍上の結婚をさせた。そして1989年7月から9月にかけて、岡下被告らは老女が所有する杉並区内の土地の売買契約書を偽造し、不動産会社に勝手に転売して約2億800万円をだまし取った。
 事件の発覚を恐れた岡下被告は、10月、杉並区内の自宅マンションで老女の首を絞めて殺害した。岡下被告はさらに共犯者の男性を短銃で射殺し、首を切った後岐阜県の渓谷に捨てた。
 老女の死体は1990年1月、神奈川県の中央自動車道わきで、トランク詰めの他殺体となって見つかった。岡下被告と愛人の女性は、老女の失踪が公になった時点で逃亡。共犯者の死体は1990年7月23日に発見されたが、顔がなかったため、捜査の結果1991年2月に共犯者のものと特定された。
 1992年にはフィリピン潜伏との情報もあったが、岡下被告と愛人の女性は北九州市のマンションに潜伏、その後下妻市に身を寄せ、養鶏場に住み込んで働いていた。三年ほど前に千代田町へ転居し、中村名義で夫婦を装い土浦市内でスナックを経営。二年ほど前に町内に転居し、近くに別のスナックを開いた。スナックを閉じた後、岡下被告は1995年に中古車販売店の経営を始めていた。
 1995年5月、テレホンクラブで知り合った中村と名乗る男性に覚醒剤を打たれたという女性の通報を受け、警察が「中村」を追い、6月28日、千代田町の「中村宅」に踏み込んで二人を逮捕した。29日、女性が自供、続けて岡下被告も自供した。

拘置先:東京拘置所

死刑執行:2008年4月10日 61歳没
恩赦の出願を弁護士に依頼した矢先の執行だったらしい。