菅家さんと免田さん、冤罪撲滅へ“共闘”誓う

菅家さんと免田さん、冤罪撲滅へ“共闘”誓う栃木県足利市で1990年、当時4歳の女児が殺害された「足利事件」で無罪が確定的となり釈放された菅家利和さん(62)と、元死刑囚として初の再審無罪を勝ち取った福岡県大牟田市の免田栄さん(83)が5日、面談し、冤罪(えんざい)撲滅へ“共闘”を誓い合った。

 免田さんはこの日、身柄拘束で国民年金の加入機会を奪われたとして、総務省に受給資格を求める申立書を提出するため上京していた。菅家さんが東京拘置所にいた時に数回、激励に訪れており「喜びを分かち合いたい」と面談を求めた。

 東京・霞が関の弁護士会館で顔を合わせると、免田さんは、再審間近とされる菅家さんを「元気そうで何より。正しい者は最後に勝つ。自分のやっていることに信念を持ちなさい」と、激励。菅家さんは「協力して、冤罪で困っている人を助けましょう」と、力強く応じていた。

足利事件