飯塚事件 久間三千年

:再審請求へ DNA鑑定の信用性争点に
 92年に福岡県飯塚市で女児2人(共に当時7歳)が殺害された「飯塚事件」で殺人罪などに問われ、08年10月に死刑が執行された久間三千年(くま・みちとし)・元死刑囚(執行時70歳)について、弁護団は5日、今年秋以降に再審を請求する方針を明らかにした。公判では「足利事件」と同じ方法のDNA鑑定を巡って検察・弁護側が争っており、弁護団は改めて鑑定の信用性を問い直したい考え。

 弁護団によると、久間元死刑囚は再審準備中に死刑が執行された。再鑑定する試料は既に残されていないが、弁護団の岩田務弁護士は「当時の鑑定の不備を裏付けられるものであれば、再審開始に必要な新証拠となり得る」としている

飯塚2女児殺人事件 久間三千年