ノア新社長に田上…小橋と丸藤が副社長に

ノア新社長に田上…小橋と丸藤が副社長にプロレスリング・ノアは6日、東京都江東区の事務所で臨時株主総会と役員会を開き、前社長だった三沢光晴さん(享年46歳)の急逝に伴う新役員人事を決定した。新たな代表取締役社長には、田上明(48)が就任。副社長には小橋建太(42)と丸藤正道(29)が、取締役選手会長に森嶋猛(30)が就くなど、現役選手中心の新体制で再出発することとなった。

 田上は生前の三沢さんから次期社長就任を打診されており、三沢さんの真由美夫人(42)からも先日、社長就任についての電話があったという。「大変びっくりしています。自分としては社長なんて器ではないと思っていた」としながらも「生前の三沢さんからも選手からも(次期社長にと)言われていたので、それならば、と決意した」と話した。

 今後はプロレス統一コミッション設立へ向けた他団体との協調など課題は多いが「三沢さんのつくってきたものを引き継ぎ、一丸となって盛り上げたい」と意欲を見せた。

 ◆田上 明(たうえ・あきら)1961年5月8日、埼玉・秩父市生まれ。48歳。秩父農工高(現秩父農工科学高)から大相撲の押尾川部屋に入門。80年初場所で初土俵を踏み、玉麒麟のしこ名で西十両6枚目まで昇進。87年に廃業し、同年ジャパンプロレスに入団。88年、全日本プロレスに移籍してプロレスデビュー。96年に第15代三冠ヘビー級王座に輝く。00年にはノア旗揚げに参画。05年11月、力皇を破り第8代GHCヘビー級王者となった。得意技はノドワ落とし、俺が田上。192センチ、120キロ。