新型インフルの男児が急性脳炎=一時幻覚症状、後遺症なし 厚労省

厚生労働省は22日、新型インフルエンザに感染した神奈川県内の小学生男児が、急性脳炎を発症したと発表した。男児は幻覚症状を一時訴えたが、39度あった熱も下がり回復したという。同省は「後遺症もなく重症ではない」としている。
 同省によると、男児は19日に39度の熱が出た。20日も熱が下がらず、幻覚症状を訴えたため入院。検査で新型インフルエンザの感染が判明した。
 その後、男児は治療薬タミフルを投与され、22日に熱は36度台に下がり回復した。男児には、新型インフルエンザに感染した場合、重症化の恐れが指摘されているぜんそくの持病があったが、急性脳炎との関連は不明という。
 季節性インフルエンザによる脳症は、年間100〜300人に上るとみられ、死亡したり重度の後遺症が残ったりすることもある。