ボルト優勝、驚異の9秒58=塚原は準決勝敗退

ボルト優勝、驚異の9秒58=塚原は準決勝敗退陸上の世界選手権第2日は16日、当地で行われ、注目の男子100メートル決勝はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が9秒58の驚異的な世界新記録で優勝した。ボルト自身が昨年8月の北京五輪で出した従来の世界記録9秒69を一気に0秒11も縮め、史上初めて9秒5台に突入した。追い風0.9メートルの条件下、ボルトは序盤からリードを奪い、圧勝した。
 前回王者のタイソン・ゲイ(米国)が2位に入り、自己ベストで世界歴代2位の9秒71。前世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)は9秒84で3位だった。
 決勝に先立つ準決勝の2組で塚原直貴(富士通)は10秒25の8着にとどまり、日本選手初の決勝進出はならなかった。女子100メートルでは日本勢で初めて2次予選に進んだ福島千里(北海道ハイテクAC)が2組7着の11秒43で落選。タイム順でわずかに及ばなかった。
 男子400メートル障害準決勝で吉田和晃(順大)は50秒34の2組8着で決勝に進めなかった。