医療事故 品川美容外科で手術の女性死亡 警視庁が捜索

20091211-00000006-maip-soci-view-000東京都豊島区南池袋1の「品川美容外科池袋院」で脂肪吸引の手術を受けた荒川区在住の70代の女性が、手術から2日後の今月4日に死亡していたことが分かった。警視庁捜査1課と尾久署は11日、手術と死亡の因果関係を捜査するため、池袋院と「品川本院」(港区)の事務所を業務上過失致死容疑で家宅捜索した。

 捜査関係者によると、女性は今月2日、池袋院で脂肪を吸引する手術を受けた。ところが、4日午後7時過ぎに、家族が自宅のリビングで倒れている女性を発見。119番したが、既に死亡していた。女性に目立った外傷はなく、尾久署が司法解剖したところ、腸管に傷が付いていたことが判明した。捜査1課は、手術との関連を捜査している。

 池袋院には午前9時半ごろ、段ボールを持った捜査員約10人が家宅捜索に入った。ホームページによると、品川美容外科は88年に開業し、現在は全国21カ所にクリニックを展開している。同外科の代理人の弁護士は「捜査に全面的に協力するが、捜査中のため事実関係については答えられない」と話している。