長谷川KO宣言「右フックで倒したい」

「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(30日、日本武道館)
 ダブル世界戦の調印式が28日、都内のホテルで行われ、11度目の防衛戦に臨む王者・長谷川穂積(真正)が「右フックで倒したい」と、日本タイ記録となる世界戦6戦連続KO勝利を宣言した。これに対し、挑戦者のフェルナンド・モンティエル(メキシコ)は「右フックで倒すのはオレだ」と応戦。“前哨戦”で激しい火花を散らした。4度目の防衛戦となる王者・西岡利晃(帝拳)は、「捨て身」という言葉を使って必勝を誓った。

 最強挑戦者を前に、堂々とKO防衛を宣言した。「思い描くフィニッシュブローは?」と問われた長谷川は、「得意の右フックで倒したい」と“予告”。V2戦で前王者のウィラポンを鮮やかに仕留めた右フックで、WBO王者モンティエルもマットに沈めてみせる‐。自信たっぷりに、青写真を口にした。
 今回KO勝ちすれば世界戦6戦連続KO勝利となり、元WBA世界Lフライ級王者・具志堅用高(現本紙評論家)が持つ日本記録に並ぶ。ここ5戦は2、2、1、1、4回と圧倒的なスピードで相手を葬ってきた。「KOはいつも意識していない。狙わずに倒せればいい」と、自然体で大記録を達成するつもりだ。
 長谷川のKO宣言を聞いたモンティエルも黙ってはいない。「試合を終わらせるのはオレだ。(長谷川が)右フックと言うならば、右フックで終わるのでしょう。ただし、それはオレの右フックだ」と挑発。お互いの口からKO宣言が飛び出し、事実上の統一戦となる大一番に向けて対決ムードは一気に高まった。
 調印式を終え、長谷川は夕方から都内の帝拳ジムで最後の調整を行った。真正ジム・山下正人会長との4ラウンドのミット打ちでは、右フックを重点的に練習。フィニッシュブローの確認に余念がなかった。見守った帝拳ジム・浜田剛史代表は「2日前でこんなに動けるとは思わなかった。調子いいね」と好調ぶりに太鼓判を押した。

 「体重はリミット。今回は(減量が)楽でしたね」と笑みを浮かべ、「やり残したことはない。完ぺきです」と力を込めた。準備は万端整った。あとは静かに決戦の時を待つだけだ。