ダルビッシュ、熱投150球で今季初完封「疲れました」

20100501-00000529-sanspo-base-view-000エース・ダルビッシュが150球の熱投で今季初完封! 北海道日本ハムvs.埼玉西武が1日、札幌ドームで行われ北海道日本ハムが5対0で勝利し、連勝を3に伸ばした。ダルビッシュ有は6安打・4四死球・4奪三振で完封し、4勝目を挙げた。

 この日のダルビッシュは制球が定まらず、5回2死二、三塁のピンチをはじめ、4度得点圏に走者を背負う苦しい投球。しかし、要所でフォーク、スライダーなど変化球を低めに集め、相手打線にあと一本を許さなかった。
 埼玉西武とは、今季早くも3度目の対戦。それだけに「なんとか工夫してチームを勝たせたいと思っていました」と言うダルビッシュは、「今回は絶対やられると思って『違う投手になってやろう』ぐらいの気持ちで、いつも三塁側のプレートを使っているのを一塁側に変えました」と好投の秘けつを明かす。そして、「今日は落ち着いて、冷静に打たせて(取る)投球ができました。これでいい流れで5月はいけるんじゃないですか」と最下位に低迷するチームに勢いをつける完封に納得の表情を浮かべた。
 打線も2回、陽岱鋼のタイムリーで先制すると、4回には田中賢介にタイムリーが出て追加点。その後も6回に稲葉篤紀がタイムリーを放つなど計3点を加え、埼玉西武を突き放した。

 一方、埼玉西武は先発の許銘傑は6回途中3失点とまずまずだったもの、リリーフ陣が踏ん張れず後手に回った。打線も得点機こそつくるものの決め手に欠き、好守にリズムをつかめなかった。