補正予算の財源、首相は国債発行しない方針だと思う=官房長官

20100927-00000787-reu-000-1-view仙谷由人官房長官は27日午前の会見で、政府・与党が検討している2010年度補正予算の財源について、菅直人首相は新たな国債の発行をしない方向で考えていると思う、と語った。

 仙谷官房長官は補正予算を編成する場合、国債を追加発行しない方針とされていることについて「総理のこれまでの発言を理解するとおっしゃる通りだ。財源的には、そういう方向で考える、ということだと思う」との見方を示した。

 また、仙谷官房長官は補正予算の規模について「そこまで考える段階に至っていない」とし、菅首相が提唱している補正編成に関する与野党協議の進め方に関しては「与党の仕事として、野党にどのように働きかけるのか、野党がどのように反応するかの見極めが重要だ」と述べるにとどめた。

 尖閣諸島周辺で発生した中国漁船衝突事件に関連し、衝突で損傷を受けた海上保安庁の巡視船の「現状回復を(中国側に)請求する」と言明。政府の重要な課題と位置づけて、外交ルートを通じて請求する考えを明らかにした。