長谷川 月命日に誓った!供養星や

20101125-00000010-dal-000-2-view「WBC世界フェザー級王座決定戦」(26日、日本ガイシプラザ)
 ダブル世界戦の調印式が24日、名古屋市内のホテルで行われ、WBC世界バンタム級前王者の長谷川穂積(真正)が、最愛の母と妻子に必勝を誓った。この日は先月24日に亡くなった母・裕美子さんの月命日。「あさっての試合に勝つためにここにいる。今は何も思わない」と話し、26日の勝利を供養星として届けるつもりだ。さらに「強い父、強いダンナを見せたい」と、妻・泰子さんと2人の子供に力強いメッセージを送った。

 最愛の母への思いを、あえて封印した。「あさっての試合に勝つためにここにいる。今は何も思わない」。母・裕美子さんの月命日について問われた長谷川が、強い口調で言い切った。
 裕美子さんが亡くなってから、ちょうど1カ月がたった。今でも悲しみは薄れないが、「勝つことが一番の母親孝行になる」と、厳しい練習に没頭してきた。悲壮な覚悟でリングに上がる長谷川に、ファンから熱い声援が届いている。

 試合を中継する日本テレビが、21日に関東地区で「屈辱の敗戦からの再起…亡き母のため長谷川穂積」という密着ドキュメントを放送。その反響はすさまじく、同局には「感動した」「頑張って下さい」という激励の電話やメールが約3000件も殺到した。長谷川は「力になります」と笑顔で感謝した。

 さらには、王座返り咲きを願う妻子の存在がある。「ベルト(奪還)もそうですが、強い父を、妻には強いダンナを見せたい」。現在、長女の穂乃ちゃんが発熱しており、試合当日に観戦に来られるか分からないという。病床の娘を元気づけるためにも、負けるわけにはいかない。

 夕方に名古屋市内の施設で約1時間汗を流し、世界戦に向けての練習を打ち上げた。最後は恒例の4ラウンドのミット打ちで締めくくり、「あんまりしんどくない。バンタム級とは全然違う」と階級アップ効果を実感。ミットを受けた山下会長も「パンチがきている」と、好仕上がりに安どの笑みを浮かべた。

 「やることはやりました。勝ったらみそ煮込みうどんを食べたい」。早くも名古屋での“祝宴”に思いをはせた。