iPad 所有者アドレス盗んだ2人を訴追 米捜査当局

米アップル社の多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」所有者の電子メールアドレス約11万4000人分を盗んだとして、米捜査当局は18日、カリフォルニア州在住の男らハッカー2人を詐欺とコンピューター不正アクセスの罪で訴追した。AP通信などが報じた。

 訴追されたのはカリフォルニア州の書店警備員(26)とアーカンソー州の男(25)。捜査当局は、2人の犯行が技量を競い合うためだったと指摘した。盗んだアドレスを他の犯罪に用いた形跡はなかった。

 書店警備員は18日、書店での仕事以外にインターネットにアクセスしないことを条件に5万ドルの保釈金で保釈された。アーカンソー州の男には別の容疑もあり、保釈は見送られた。有罪の場合、最高で懲役10年、罰金50万ドルの可能性がある。

 昨年6月、米通信大手AT&Tと契約していた約11万4000人のiPad利用者メールアドレスが盗まれたことが発覚し、米連邦捜査局(FBI)が捜査していた。