「外出控え、ぬれないように」=放射性物質、雨で地上に−専門家、屋内退避呼び掛け
気象庁発表によると、福島県内では15日昼すぎから16日にかけ、雨や雪が予想されている。放射性物質が雨水に付着して地上に達する可能性があるといい、専門家は付近住民に「外出を控え、雨にぬれないようにしてほしい」と呼び掛けている。原子力資料情報室(東京都新宿区)によると、放射能漏れが起きた地域に雨が降った場合、大気中の放射性物質が雨水に付着し、遠くに飛散せずに地上に落下する。そのため、遠隔地に被害が及びにくくなる一方、付近の地域の放射能汚染度が強まる傾向にあるという。
避難などでやむを得ず外出する際は、傘やレインコート、マスクなどで身を守り、屋内に戻ったらシャワーで体を洗い流すなどして、放射性物質の体内への吸収を避けることが重要という。同情報室は「雨にぬれたコートなどは玄関などの決められた場所に置き、不用意に屋内に持ち込まないことも大切だ」としている。