死者・行方不明者2万8550人 28日午後3時現在

警察庁によると、28日午後3時現在、12都道県警が検視などで確認した死者数は1万901人、家族らから届け出があった行方不明者は1万7649人で、合わせて2万8550人になった。行方不明者はいったんは減少に転じていたが、再び増加し、これまでで最多になっている。

 28日午前段階で、岩手、宮城、福島3県で検視を終えたのは約1万780人。このうち約74%の約8030人の身元が確認された。遺体が引き渡されたのは約7650人で、うち50人余りは身元が判明しないまま市町村に引き渡されたという。今後、自治体への引き渡しの増加が予想される。

 都県別の死者数は、北海道1人▽青森3人▽岩手3242人▽宮城6627人▽山形1人▽福島974人▽東京7人▽茨城20人▽栃木4人▽群馬1人▽千葉17人▽神奈川4人。

 重軽傷は18都道県で計2776人。建物被害は全壊・流失が9都県で1万9335戸。このうち岩手が1万2450戸を占めており、宮城と福島で把握できない場所が多数あるとみられる。

 警察が把握している避難所は17都県で2024カ所。避難所で暮らす人は福島で大幅に減ったことを受け、計18万710人になった。避難所から親族縁者らのもとに身を寄せる人が増えているためとみられる。