仙谷副長官、周辺に辞任の意向伝える

まず閣僚の人事をめぐってですが、国民新党の亀井代表が15日夜、菅総理と会談した際、「小幅な内閣改造」に言及したということです。

 与党の関係者によりますと、亀井代表は菅総理に対し、小幅な内閣改造を行って延長される見通しの後半国会を乗り切るよう進言したということです。

 菅総理の周辺では、復興担当大臣の人選について亀井氏を推す声も出ており、菅総理は週明けにも判断を迫られることになります。これに関連し、枝野官房長官は次のように述べました。

 「復興基本法が通れば、それを担当する大臣を置くことは、法律に基づいてしなければいけないことで、そのことの必要は感じておりますが、それ以上のことについては、まさに総理の専権事項であると思う」(枝野幸男官房長官)

 一方、仙谷官房副長官ですが、政府与党の関係者によると、周辺に対し、「副長官を辞めたい」という意向を漏らし、仙谷氏の辞意は菅総理にも伝わっているということです。

 実は復興担当大臣のポストをめぐり、総理周辺で一時、仙谷氏による菅降ろしを封じる狙いで仙谷氏をあてることが検討された経緯もありました。

 退陣時期が焦点となっている総理大臣が人事に踏み切れば、新たな波紋を呼びそうですが、民主党側では16日朝、子ども手当見直しについて、玄葉政調会長が一任をとりつけました。自民・公明の合意を得て特例公債法案成立をはかるという、菅総理辞任に向けた環境整備の一環です。