指名手配犯4人が国外逃亡=入管当局が見落とし―法務省

警察当局が指名手配し、国外逃亡を防ぐために法務省入国管理局に連絡していた容疑者4人が海外に出国していたことが28日、分かった。入管当局が見落としたとみられる。警察当局は法務省に対策強化を求めた。
 法務省によると、警視庁などが手配した中国人ら4人が1〜4月、成田空港、関西国際空港、中部国際空港から出国していた。手配されている容疑者の場合、出国確認の際にコンピューターに表示が出るが、入国審査官が見落としたとみられる。昨年も見落としたケースが数件あったという。
 関係者によると、4人は詐欺や窃盗事件の容疑者らで、殺人などの重要凶悪事件の容疑者は含まれていない。警察の捜査で、指名手配容疑者が国外にいることが判明。入国管理局に連絡してミスが発覚した。