岩手・宮古のウニ漁再開、例年より1か月遅れ

20110729-00000334-yom-000-3-view東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県宮古市の重茂(おもえ)漁港で29日、震災後初のウニ漁が例年より1か月遅れで始まった。

 約800隻あった漁船のほとんどが損壊したため、船1隻に2、3人が相乗りし、計約130隻が約30〜40メートル沖合の漁場に向かった。同漁港での漁が午前5時に解禁されると、一斉にさおを下ろし、箱メガネで水中をのぞきながら深さ約5メートルの海底にいるウニを捕獲。全体的にやや小ぶりだが、水揚げは例年並みだった。

 ウニ漁を始めて約60年になる粟津勝治さん(73)は「待ちに待った漁ができてうれしい。ウニが例年と変わらない様子で安心した」と笑顔をみせた。