賢く節約「携帯料金」実際の通話時間でプラン見直す
今や生活に欠かせない携帯電話。スマートフォンの登場で利用の仕方も多様化しているが、無視できないのが月々の料金だ。「いつもだいたい同じ金額だから」と放置している人も多いが、契約後に新しい割引サービスが導入されていることもあり、料金プランを変更することで月々の利用料が下がる可能性もある。無駄な料金を払っていないか、一度チェックしてみてはどうだろう。携帯電話の料金プランは、主に「基本使用料」「メール・ウェブ基本使用料」「通話料、通信(パケット)料」の合計だ。
携帯各社の料金プランを検証するサイト「本当に安い携帯料金プランは?」の管理人、MOMONOKIさんは「携帯料金を節約するには自分に合った料金プランを選ぶことに尽きる。それにはまず、実際の通話時間がどの程度かを知ることが大事」と指摘する。
基本使用料は「電話をよくする人」と「あまりしない人」で選び方は異なる。基本使用料が安いプランは無料通話分が少なく、高いプランは無料通話分が多い設定になっている。実際の通話時間が無料通話時間に近いものを選ぶと無駄がない。
通話時間は料金の明細書で確認できる。携帯電話各社はインターネット上に料金シミュレーターを公開しているので、一度試してみるといい。携帯電話ショップでも確認してくれる。
「契約したときから時間がたてば、生活環境が変わっている場合も多く、携帯電話の通話時間も変わってくる。定期的に請求書の通話時間を確認し、変化があれば料金を見直した方がいい」とMOMONOKIさん。
NTTドコモの場合、料金プランは即日変更で月に2回まで無料(3回目からは手数料1050円)なため、1カ月の中で利用頻度が違う時期がある人はこまめに変えることで節約につながる可能性もある。
メール中心で利用している人は、基本使用料の安い(無料通話分が少ない)プランがおすすめ。ただ、メールは通常、送信だけでなく受信にも料金がかかることを忘れずに。自分から送るメールはコントロールできても、友人知人や仕事関係のメールは突然回数が増えたり、容量が大きいメールが送られたりすることもある。メールの送受信が無料で使い放題のサービスもあるので、今の料金設定でいいのか一度検討してみるのもいいかもしれない。
ネットを利用する人はパケットの定額加入は必須といえる。「定額にしないで使いすぎて、10万円を超える請求書が届いてびっくり」というのはよく聞く話だ。子供が携帯電話を持っている場合は、使い方と料金について親子でしっかり確認した方がいい。スマートフォンの場合も同様だ。
通話とメールだけの利用に限れば、別会社のサービスに変更することで大きく節約できる場合もある。ウィルコムのPHSサービス「だれとでも定額」は1450円の基本料金に加え、月額980円で1回10分以内の通話が月500回まで無料になる。メールの送受信も無料なので、1回の通話時間は短いが、かける回数は多い人は検討してみてもいいかもしれない。ただ、他社から乗り換える場合、解約の時期によっては解約料が発生することがあるので注意が必要だ。