詐欺容疑 「アリバイ会社」利用の男女5人逮捕 北海道

「会社勤め」を装うため、実態のないペーパー会社から偽の源泉徴収票などを取得し、住宅ローンをだまし取ったとして、北海道警は6日、詐欺容疑で札幌市西区、無職、鈴木史織容疑者(27)ら男女5人を逮捕した。ペーパー会社の代表の男(32)についても札幌市の税務担当者の問い合わせに対して、勤務実態があるかのような虚偽の説明をしたとして、地方税法違反(虚偽答弁)容疑で立件する方針。

 同種のペーパー会社は「アリバイ会社」と呼ばれ、水商売や風俗店の従業員が家族らに勤務先を知られないように問い合わせなどに応じており、インターネットで検索すると複数の業者が存在する。偽の給与明細や源泉徴収票などを販売しているケースもあり、犯罪の温床になっていると指摘されているが、刑事事件として立件されるのは初めて。

 道警によると、鈴木容疑者ら5人は札幌市豊平区のペーパー会社から得た源泉徴収票をもとに金融会社に住宅ローンを申し込み、09〜10年に計約5600万円をだまし取った疑いが持たれている。鈴木容疑者らはローン申請の際、札幌市に課税証明書の発行を申請。ペーパー会社代表は同年末ごろ、同市の税務担当者から確認された際に「雇用している」とうそをついたとされる。