女子トイレ2千人盗撮、ネット販売も 会社員逮捕「神業的なアングル」とマニア

大阪府内のスーパーマーケットや公共施設の女子トイレで女性を盗撮していたとして、大阪府警が、建造物侵入や府迷惑防止条例違反などの疑いで同府門真市の会社員、森川俊之容疑者(26)を逮捕していたことが14日、わかった。府警によると、森川容疑者は撮影に適したトイレを下見した上で盗撮。被害者は約2千人にのぼるとみられる。撮影した動画をネットで販売し、マニアの間では「神業的なアングル」と呼ばれており、同罪などのほか、わいせつ図画販売の罪でも起訴されている。

 森川被告は今年8月2日午後、盗撮目的で府内の公共施設の女子トイレに侵入し、別の事件で警戒中の捜査員に建造物侵入容疑で現行犯逮捕された。その後、複数の盗撮事件で立件され、府警によると、「盗撮が好きだった」などと容疑を認めているという。

 府警によると、森川被告は、女子トイレの個室に忍び込み、間仕切りの上下の隙間から隣の個室にデジタルビデオカメラを差し入れ、女性を盗撮していた。府警が自宅を家宅捜索した際に押収した映像は約36時間分あり、被害者は約2千人に上るとみられる。

 映像はネットのサイトを通じ、メールで1時間分を1万円で販売。約2年間で約450万円の売り上げがあったという。

 府警は「盗撮は被害者が気付かない場合が多く、ネット上に流出すると回収不可能になってしまう。トイレやエスカレーターでも周囲に十分気を配って注意してほしい」としている。