5人中4人を原爆症認定=集団訴訟最後の一審判決―大阪地裁

原爆症認定申請を却下したのは違法として、兵庫県や大阪府などに住む7人が、国を相手に処分取り消しなどを求めた訴訟の判決で、大阪地裁(山田明裁判長)は21日、未認定5人のうち4人を原爆症と認定した。1人は医療の必要性がないとして訴えを退け、提訴後に認定された2人を含む全員の賠償請求を棄却した。
 2003年以降、全国17地裁で306人が提訴した集団訴訟で最後の一審判決。09年8月に国は原告全員の一括救済に合意しており、原告側は敗訴した男性(86)を含め控訴しない方針。