高橋克也容疑者 バス乗り継ぎ逃走か 路線図、地図を所持

地下鉄サリン事件の殺人容疑などで逮捕されたオウム真理教元信者高橋克也容疑者(54)が、4日に潜伏先の建設会社の寮からタクシーで移動した後、バスを乗り継いで逃走したとみられることが19日、捜査関係者への取材で分かった。

 押収した高橋容疑者のキャリーバッグから、首都圏のバス路線図と地図が見つかり、警視庁築地署捜査本部は、防犯カメラの解析などから逃走経路の特定を進めている。

 捜査本部によると、高橋容疑者は4日午後3時すぎ、JR川崎駅西口付近でタクシーを降りた後、バッグを持って徒歩で逃走。国道1号方向に向かって歩いている姿が午後3時20分すぎ、駅から約300メートル離れたビルのカメラに写っていた。

 高橋容疑者は調べに対し「(横浜の)鶴見や(東京都大田区の)大森、蒲田の個室ビデオ店で寝泊まりしていた」と説明。13日ごろまでJR鶴見駅周辺に潜伏した後、大森や蒲田に向かったとみられる。

 高橋容疑者が所持していたJR東日本のICカードSuica(スイカ)の使用履歴やJR川崎駅などの改札口のカメラを捜査本部が調べたが、電車の利用は確認されていない。