自殺高2、あだ名「ムシ」…いじめに相当と学校

兵庫県川西市で今月2日に県立高校2年の男子生徒(17)が自殺し、複数の同校生徒から教室のいすに蛾(が)を置かれたり、「ムシ」や「菌」と呼ばれたりしていたことがわかった。

 同校は14日夜、男子生徒の両親に「いじめに相当する。ただ、自殺と関連するかは判断できない」と説明したという。

 男子生徒は2学期が始まる前日の2日夜、同市内の自宅で首をつって自殺した。遺書は見つかっていない。

 両親によると、同校の校長らは3日に自宅を訪れ、「学校生活に問題はなかった」と話した。

 ところが、4日に営まれた葬儀の際、同級生らが書いた追悼の手紙の中に、いじめ行為があったことをうかがわせる記述があった。両親からの連絡で、同校はアンケートや聞き取り調査を実施。同校は両親に対し、複数の生徒が今春以降、男子生徒をあだ名で「ムシ」と呼び、体がぶつかりそうになった時に「ばい菌がつく」と言っていた、と説明。あだ名については同級生の半数が知っていたという。