“SNS化後”のLINE、新機能を使っていないユーザーが6割以上

ジャストシステムは25日、「“SNS化後のLINE利用者実態調査」の結果を公表した。調査期間は9月18日〜19日で、「LINE」を利用中の10代〜50代男女1,000名から回答を得た。

もともとは無料通話・チャットアプリとして人気を集めていたLINEだが、今年に入ってから、「ホーム」「タイムライン」「LINEクーポン」「LINE camera」、さらにはPC版ソフトや企業向け公式アカウントの提供など、さまざまな新サービスを展開している。

 そこでまず、これら新機能の認知度や利用経験・頻度を聞いたところ、自分の活動状況の投稿や友だちの近況の確認を行える「ホーム」「タイムライン」の閲覧は、現時点では、ともにLINE利用者の6割以上が使っていない状況であることが明らかとなった。具体的には、「利用経験なし」「利用したが現在は利用していない」「ほとんど利用しない」を合計して、「ホーム」が62.4%、「タイムライン」が66.4%となった。ただし一方で、「ホーム」「タイムライン」を「ほぼ毎日」「1日に何度も」閲覧する人も10%強(「ホーム」13.9%、「タイムライン」11.6%)存在した。

 これらSNS系の新機能についてたずねたところ、「元に戻してほしい」8.4%、「利用しない」32.0%と、あわせて約4割が消極的な意見だった。また「今後、LINEはどのようなアプリとして発展していってほしいか」を自由回答形式で聞いたところ、従来どおりのシンプルなデザインや、無料通話機能の音声品質の向上、セキュリティ強化などといった、基本的な機能の強化を要望する声が多かった。

 なお「ホーム」「タイムライン」の具体的な利用方法を聞いたところ、友だちの投稿にスタンプかコメントをしたことがある人は、どちらも18.4%。また、動画や位置情報といった高度な投稿機能を使いこなしている人は、それぞれ5.4%、5.9%だった。

 ちなみに、企業アカウントを「友だち追加」したことがあるLINE利用者の割合は19.9%。また、「企業によるスポンサードスタンプをダウンロードした」経験がある人は10.3%だった。