男女8人が所在不明=角田被告周辺や縁戚―年金勝手に引き出し・尼崎遺棄

20121017-00000513-san-000-4-view兵庫県尼崎市梶ケ島の民家で3人の遺体が見つかった事件で、昨年のドラム缶遺体事件で主導的な役割を果たしたとされる角田美代子被告(64)=死体遺棄罪などで起訴=の周辺や縁戚関係にあるうち、捜索願が出されている7人を含む男女計8人が所在不明になっていることが17日、捜査関係者への取材で分かった。
 県警は、発見した3遺体の身元特定を急ぐとともに、不明者の一部が殺害され県内外に遺棄された疑いもあるとみて全容解明を進める。
 判明した不明者は、民家の元住人女性(87)とその次女、孫の女性とそのおじ。美代子被告が迎えた養子の兄で溶接工の男性と、同被告の兄の交際相手の70代女性。さらに、同被告の義妹である三枝子被告(59)=窃盗罪で公判中=の夫の弟と母。
 三枝子被告らは、元住人女性とその長男の年金を不正に引き出したとして起訴された。公判資料によると、美代子被告は夫と同じ中学出身の元住人女性の長男ら2人と同居。引き出した年金は生活費などに充てていたとされる。
 長男は2003年から「脱走」を繰り返しては連れ戻され、07年夏に再び逃げ出した後は、県内の作業員宿舎で偽名で生活していた。その間も、長男の年金を、美代子被告の息子の妻で、元住人女性の孫である瑠衣被告(27)=同=らが引き出していた。
尼崎事件 角田美代子