徳島大病院 抗がん剤投薬ミス 60代の男性が死亡

徳島大病院(徳島市、安井夏生病院長)は22日、消化器・移植外科で抗がん剤治療を受けていた60代の男性が7月、薬の副作用とみられる肝不全で死亡したと発表した。検査で異常値が出ていたのに、担当医が見落として投与を続けていた。病院は「本院に過失があり、責任は重大」と過失を認めた。既に男性の家族に謝罪したという。

 病院によると、男性は消化器系のがんのため腫瘍の切除手術を受けた後、補助療法として抗がん剤の投与を受けた。しかし、投与後の検査で、肝臓などの機能に最大で通常の40倍の異常値が検出されたのに、担当医が確認しないまま投与を続けた。

 男性は自宅で意識障害になり、徳島大病院で集中治療をしたが、2週間後に劇症肝炎による肝不全で死亡した。薬の種類や投与期間など詳細は明らかにしていないが、この抗がん剤での副作用はまれという。