尼崎連続遺棄 コンクリ詰め道具遺棄か 兵庫県警、西宮の海中を捜索

兵庫県尼崎市の連続変死・行方不明事件で、角田(すみだ)美代子容疑者(64)とともに死体遺棄容疑で逮捕された複数の親族らが、元溶接工の橋本次郎さん=当時(53)=の遺体をドラム缶に入れてコンクリート詰めにした際、使用したスコップなどの道具を同県西宮市の海に捨てた疑いがあるとして、兵庫県警は26日朝、同市鳴尾浜の岸壁付近の海中の捜索を始めた。

捜査関係者によると、美代子容疑者らは昨年7月、橋本さんを自宅マンションのバルコニーの小屋に監禁。暴行や食事制限などで橋本さんが衰弱死した後、近くの貸倉庫でドラム缶にコンクリート詰めにしたとみられる。県警は先月下旬、貸倉庫などを捜索したが、橋本さんをコンクリート詰めにした道具などは見つかっていなかった。

 親族らはその後の調べに「セメントを混ぜるのに使ったスコップや容器などを西宮市内の海に捨てた」と供述。県警は橋本さんの事件の証拠を隠蔽するため、親族らが道具を海に捨てたとみて捜索を進める。
尼崎事件 角田美代子