交通事故死者 昨年は4411人、12年連続で減少

2012年の交通事故による死者は前年より201人少ない4411人となり、12年連続で減少したことが4日、警察庁のまとめでわかった。減少傾向について同庁は「飲酒運転など悪質で危険な運転が減った影響ではないか」としている。

 警察庁によると、昨年の交通事故件数は66万4907件(前年比2万7030件減)、負傷者は82万4539人(同2万9954人減)で、いずれも8年連続減少。飲酒が原因の死亡事故は252件(同17件減)となり、過去最少となった。

 死者のうち、65歳以上の高齢者は前年より2人増えて2264人。しかし全年齢に占める割合は51%にのぼり、過去最高となった。また、死者が3人以上の事故は15件あった。

 都道府県別の死者数は愛知県が最も多い235人、最少は鳥取県の30人。前年比で増減の幅が大きかったのは、岐阜県の19人増と愛媛県の35人減だった。

 一方、年末年始(12月29日〜1月3日)の交通事故は7253件(前年同期比729件減)あり、負傷者が9414人(同601人減)、死者が63人(同15人減)だった。

交通事故死者の多い都道府県

1位 愛知県 235人

2位 北海道 200人

   埼玉県 200人

4位 東京都 183人

5位 大阪府 182人

◇交通事故死者の少ない都道府県

1位 鳥取県  30人

2位 徳島県  32人

3位 山形県  37人

   福井県  37人

5位 長崎県  39人