「駆け込み退職」281人を再任用…京都府

1日からの退職金引き下げを前に、教職員や警察官を含む481人が2月末に「駆け込み退職」(早期退職)した京都府で、少なくとも281人が再任用されたことがわかった。

 減額前の退職金を手にしながら、3月も同じ職場で働き続ける格好だ。府や府警は「人手不足で府民生活に支障が出ないようにするため」と説明している。

 再任用者数は、警察官103人(早期退職130人)、府職員71人(同76人)。退職者275人の教職員は未集計だが、少なくとも107人は再任用された。再任用は3月の1か月間限定で、現役時代の約7割の給与が支払われる。

 退職者の9割以上を再任用した府は当初、他部署などからの人繰りで人手不足を補う方針だった。国の緊急経済対策に伴って年度末に追加の公共事業を発注することになり、業務に精通した職員が必要になったことなどが要因という。