オウム裁判 平田被告の公判 死刑囚2人を証人申請

目黒公証役場事務長の仮谷(かりや)清志さん(当時68歳)が死亡した事件で逮捕監禁の罪で起訴された元オウム真理教幹部、平田信(まこと)被告(47)の公判前整理手続き(非公開)で、東京地検が地下鉄サリン事件などで死刑が確定した教団元幹部、井上嘉浩(よしひろ)(43)、中川智正(50)両死刑囚の証人尋問を東京地裁に申請したことが分かった。近く、地裁が尋問の可否を判断するとみられる。

 平田被告の裁判は、オウム事件では初の裁判員裁判で審理される見通し。死刑囚を尋問することになれば、裁判員が死刑囚とやり取りする場面も想定される。死刑囚の証人尋問は極めて異例で、裁判員裁判では初となる。

 特別手配されていた平田被告は11年末、逮捕され、3件の事件で起訴された。このうち仮谷さん事件(95年2月)では、平田被告は東京都品川区の路上で拉致し、山梨県内の教団施設に監禁したなどとされる。複数の元幹部の確定判決などによると、井上死刑囚は平田被告が運転する車で現場に赴き、拉致を指揮。中川死刑囚は拉致現場と教団施設で仮谷さんに全身麻酔薬を注射したとされる。

 ほかに、平田被告はマンション爆発事件で爆発物取締罰則違反、オウム真理教施設への火炎瓶投てき事件で火炎びん処罰法違反の罪でも起訴。両事件とも井上死刑囚が指揮し、平田被告は「見張り役」を務めたとされる。