アレフ入信、3年連続トップの北海道…公安警戒

20130408-00000224-yom-000-2-viewオウム真理教の主流派団体「Aleph(アレフ)」の昨年の北海道内の新規信者数が、都道府県別で3年連続トップとなったことが、公安調査庁の調査で分かった。

 3月に行われた同庁の札幌道場の立ち入り検査では、オウムの教祖・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(58)の写真などが多数見つかり、公安当局は警戒を強めている。

 ◆子供連れも続々◆

 アレフ札幌道場は、札幌市豊平区の3階建て住宅にある。松本死刑囚の誕生日となる3月2日の夕方、1時間余りの間に、深々と帽子をかぶった女性と子供、若い男性ら約20人が出入りした。1、2階に電気がついているが、カーテンは閉じられ、中の様子はうかがえない。

 地下鉄サリン事件などを起こしたオウムは2000年にアレフに改称し、公安審査委員会は同年、アレフを団体規制法に基づく観察処分の対象とした。12年には「オウムの教義が基盤」「無差別大量殺人行為に及ぶ危険性がある」などと観察処分が更新され、同庁は年に数回、立ち入り検査を行っている。

 3月12日の札幌道場への立ち入りでは、松本死刑囚の写真が祭壇に飾られ、説法のビデオなども多数確認された。2〜3年前から続いているという。

 ◆身分は明かさず◆

 教団の活動は、身分を隠して巧妙に行われている。

 当局関係者やアレフから脱退した信者らで作る「ひかりの輪」によると、札幌では勧誘の技術にたけた数人の男女が主導し、札幌・狸小路などでの声掛けや、インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでヨガ教室へ誘う。当初は教団名を伏せ、「オウム事件は陰謀だった」などと教えてから身分を明かし、教団へ引き込むという。

 「アレフと分かれば建物は売らなかった」

 札幌道場の建物の前所有者の60歳代女性は悔やむ。売り先を探していた10年6月、輸入雑貨の売買をしているという40歳前後の男を不動産業者に紹介された。「事務所や物置として使いたい」と言い、翌7月、数千万円を一括払いで購入した。

 同じ区内のマンションから、アレフの道場がこの建物に移ったのはその年の秋。女性と当時の不動産業者は「男性に不審な様子はなく、アレフに関係するとは気付かなかった」と話した。

 ◆教育が必要◆

 公安調査庁によると、アレフの全国の信者は約1300人で、近年はほぼ横ばいになっている。道内は約200人で、脱退する信者もいるが、年ごとの教団の新規信者を見ると、12年は62人で、都道府県別では3年連続で北海道が最も多く、若者の増加が目立つという。