上位3社が過去最高益=競争激化で明暗―コンビニ5社決算

コンビニエンスストア大手5社の2013年2月期決算(単独)が10日、出そろった。積極的な新規出店により、セブン―イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートの上位3社が過去最高の営業利益を達成。一方、4位のサークルKサンクス、5位のミニストップは2桁の減益と明暗が分かれた。
 上位3社の収益拡大には、総菜やプライベートブランド(PB、自主開発品)の品ぞろえを強化し、女性や高齢者ら新規顧客を取り込んだことも寄与。レジカウンターで出すコーヒーや店内飲食スペースの拡充などでも、顧客ニーズを取り込むのに成功した。
 3割近い減益となったミニストップは「コンビニに求める消費の形が変わる中、売り場の変革ができなかった」(阿部信行社長)と不振の理由を分析した。
 13年度に大手5社は過去最高となる計約4400店の出店を計画。大規模出店による収益基盤拡大で、セブン―イレブンは本業のもうけを示す営業利益で初の2000億円突破を目指す。