パナソニック、退任取締役4氏に退職慰労金18億円

パナソニックが2012年度中に退任した取締役4人に支払った役員退職慰労金が計18億5500万円だったことが5日分かった。定時株主総会の招集通知で明らかにした。松下正治氏(12年7月死去)や中村邦夫相談役らが対象となる。

同社は06年に退職慰労金制度を廃止したが、4氏は廃止前から取締役に就いていたため支給対象となった。11年度は支払いはなかった。

 取締役の役員報酬は23人に計8億6200万円が支払われた。11年度の23人計11億900万円から22%減少しており、業績悪化が反映された。

 また、パナソニックは昨年10月に複数の取引銀行との間で総額6000億円の融資枠の設定契約を結んだが、13年3月までに借り入れ実績はなかった。