県警逮捕術大会 頭強打して死亡 奄美署の20歳巡査 鹿児島

鹿児島県警は16日、13日の逮捕術の試合中に頭を強く打ち意識不明になっていた奄美署地域課巡査、大久保幸祐さん(20)が、16日未明に死亡したと発表した。

 県警によると、県警が主催した大会は13日、鹿児島市の総合体育館で行われ、警察官約290人が参加。大久保さんは午後、団体戦の1番手として出場し、開始1分半過ぎ、相手の20代の男性警察官から両足にタックルを受けて転倒。一度立ち上がったが、再び倒れ、病院に搬送され意識不明の状態が続いていたという。死因は重症頭部外傷。

 逮捕術は柔道や空手などの要素を絡めたもので、防具を身につけ打撃や投げ技で戦う。タックルは禁止技ではないという。県警本部警務課の塩満到理事官は「優秀な警察官だったので大変残念」と話した。