「白斑」被害7266人=カネボウの美白化粧品
カネボウ化粧品(東京)は19日、同社が製造・販売した美白化粧品を使用した人に肌がまだらに白くなる「白斑」の症状が出ている問題で、症状を確認した被害者が8月11日時点で7266人になったと発表した。1週間前の4日時点に比べ1564人増えた。こうした状況について19日、消費者庁と厚生労働省に報告した。カネボウは、美白化粧品の利用者ら約1万1000人から被害や不安の訴えを受け、11日までに9000人超を訪問。症状の確認などを行った。このうち、白斑が「3カ所以上ある」「5センチ以上の大きさ」「顔にある」のいずれかに該当する重い症状だったのは2980人で、4日時点に比べ556人増えた。
同社は社員ら1000人体制で、被害を訴えた顧客への訪問を7月10日から続けている。また、顧客や小売店から自主回収した製品は約118万4000個に達した。