「面白半分で暴行した」被告側の控訴棄却 ネパール人殺害

大阪府大阪市阿倍野区で昨年1月、ネパール国籍の飲食店経営、ビシュヌ・プラサド・ダマラさん=当時(42)=が殺害された事件で、殺人罪などに問われた彫師、白石大樹(ひろき)被告(23)の控訴審判決が23日、大阪地裁で開かれた。

 森岡安広裁判長は、懲役18年の求刑を上回る懲役19年とした1審大阪地裁の裁判員裁判の判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

 弁護側は、1審に続いて殺意を否認し「量刑は重すぎる」と主張。しかし、森岡裁判長は判決理由で「頭などを集中的に狙って暴行しており、死に至る可能性を認識していた」と殺意を認定。量刑は「理由もなく面白半分で暴行した」などと述べ、妥当と判断した。

 ダマラさんの妻(38)は判決後、「当然の判断。真に反省しているのであれば、判決を受け入れてほしい」とコメントした。

 判決によると、白石被告は建築工の伊江弘昌被告(22)=同罪などで1審懲役20年、控訴=や無職女(23)=傷害致死罪などで1審懲役9年、控訴後取り下げ=と共謀。昨年1月16日早朝、阿倍野区の路上で、通りすがりのダマラさんを路上に引き倒して頭や顔を多数回殴るなどした上、頭を路面に打ちつけたり自転車を投げつけるなどして殺害した。