強盗殺人の73歳男 死刑執行

平成16年に横浜市で料理店の経営者をけん銃で射殺したほか、東京の地下鉄渋谷駅で駅員に発砲して大けがをさせたとして強盗殺人などの罪で死刑が確定した73歳の男の死刑が、12日午前、執行されました。安倍政権で死刑が執行されたのは、ことし4月以来3回目です。

死刑が執行されたのは、平成16年5月に横浜市で中国料理店を経営していた当時77歳の男性をけん銃で射殺し、店の売上金40万円余りを奪ったほか、翌月の平成16年6月に東京の地下鉄渋谷駅で駅員をけん銃で撃ち、大けがをさせたとして、強盗殺人などの罪で死刑が確定した熊谷徳久死刑囚(73)です。安倍政権で死刑が執行されたのは、ことし4月以来3回目で、合わせて6人になりました。

また、今回の死刑執行で刑が執行されていない死刑囚は132人となりました。谷垣法務大臣は会見で「誠に身勝手な理由で尊い人命を奪った極めて残忍な事案であり、被害者や遺族にとって無念このうえない事件だ。裁判所で十分な審理を経たうえで最終的に死刑が確定した事実を踏まえ、慎重な検討を加えたうえで死刑の執行を命令した」と述べました。

「容認出来ない」

日本弁護士連合会の山岸憲司会長は「執行された死刑囚は、1審は無期懲役で、2審で死刑判決が言い渡され、裁判官の間でも死刑にすべきかどうかの意見が分かれた事件だった。社会的な議論が行われないまま繰り返し死刑が執行されるのは到底容認できない。死刑に関する情報を広く国民に公開し、有識者による会議を行うべきだ」とするコメントを出しました。

「やっと区切り」

死刑の執行について、殺害された男性の59歳の長男は「死刑執行の知らせを聞き大変驚きました。遺族にとって死刑は当然のことです。やっと区切りがついたように思います。死刑判決の確定後は何の情報もなく本当に長かったです。早く父の墓前に報告したいと思います」と話していました。
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