ドコモが株主総会、新サービスに注文相次ぐ 質問打ち切りに不満の株主が退場も

NTTドコモは19日、都内で株主総会を開き、株主からは新料金プランや「ボイスオーバーLTE(VoLTE)への不満、業績などについて質問が相次いだ。質問の終了を告げた議長の加藤薫社長に対して、不満をぶつけた株主が退場させられた。

 昨年秋から米アップル社製「iPhone(アイフォーン)」の販売を始めたことで、今回は新サービスや中長期的な経営問題への対応が焦点となった。新サービスに対する6月から提供を始めたスマートフォン(高機能携帯電話)や従来型携帯電話向け新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」について、株主は「通話をあまりしない人にはいいとは思えない」と不満を述べた。

 吉沢和弘取締役常務執行役員は「音声通話はコミュニケーションの基本中の基本。高くて使わなかった人にも通話してもらいたいが、実際に20代女性の通話時間が伸びている」と説明した。

 また、24日に開始する新サービスのVoLTE(ボルテ)について、「エリアや対応端末が限定されているが、いいものならなぜ(全面的に)やらないのか」と本格展開を求めた。

 質問終了間際、一部の株主が騒ぎだし、加藤社長が「不規則発言は辞めてください」と要請したが、騒ぎが止まなかったので退場を命じた。

 出席株主数は4787人で過去最高だった。