最近はやりの「超短期定期預金」は、結局損なの?得なの?

2週間ですぐに金利がもらえるのが魅力だけれど・・・

最近は、ネット銀行を中心に「超短期定期預金」という商品をよく見かけるようになりました。名前の通り、定期預金のひとつ。一定額預けると1週間、2週間と、短い期間で満期が来るように設定されています。

メガバンクの定期預金1年ものの金利年0.025%に対して、金利は年0.1%または0.5%と少し高めなので、一瞬「お得かも!」と思う人も多いと思います。

定期預金にお金を預けるときは、実際に金利を計算してみると、どれだけお得かわかります。広告などには実際に受け取れる利息の額が出ているので、よくチェックしましょう。

〈試算例〉
例えば、100万円を3カ月もの定期預金(金利は税引後年2%)に預けた場合

預ける金額×金利×預ける期間/365日
100万円×2%×90日/365日=4931円

100万円を預けて年2%の金利がつくというと、2万円の利息がつくと勘違いしてしまいますが、「3カ月もの」とは、3カ月で満期が来るという意味なので、もらえる利息は3カ月分(90日分)なのです。

2週間ものの超短期定期預金に預けると、もらえる利息は14日分です。

100万円×2%×14日/365日=767円

わずか767円しかもらえないのです。

ですが、このまま3カ月預けっぱなしにしておくことができる商品もあります。

その場合、2週間ごとに金利がもらえます。金利はその都度、元本に含めることができるので、「長く預けるほどお得」と思いますが、その際も実際に計算してみるとわかります。

100万円を2週間ものの定期預金(金利は税引後年2%)に、3カ月預けた場合、もらえる利息は4609円という計算になりました。

3カ月ものと比較をするとわずかですが少ないですね。

満期までの期間が1年以内の場合は、計算式「預ける金額×金利×満期までの期間/365日」を使って、計算してみるとどれだけお得なのかわかります。知っておくと便利ですね。