「ローソン100」260店を閉店 低採算店など2割超が対象、小型スーパー39店も

ローソンが、100円の商品を中心に手がける「ローソンストア100」の約2割にあたる約260店を閉店することが29日、分かった。また小型スーパー「ローソンマート」も全39店を閉め、事業から撤退する。一部は医薬品の販売を強化したコンビニなどに転換する。

 低価格商品を扱う小型スーパーの出店攻勢などで収益が落ちており、不採算店の整理を決めた。

 現在、ローソンストア100は約1100店、ローソンマートは39店を展開している。この2形態につき、27年度末までに、計約300店を閉める。

 このうち、ローソンストア100の約60店と、ローソンマート全39店は、通常のコンビニや、医薬品を強化したドラッグストア型店舗といった収益性の高いモデルへと転換する。残るローソンストア100の約200店は、完全に閉鎖する。

 ローソンは20年、99円の商品を中心に手がける「ショップ99」を運営していた九九プラスを子会社化し、店名をローソンストア100に変更。低価格志向の消費者に支持され、店舗網を広げてきた。

 ただ、最近はイオンの「まいばすけっと」、マルエツの「マルエツプチ」といった小型スーパーが首都圏にへの出店を加速しており、より安価な商品を販売するなどして客を奪っていた。

 一方、ローソンマートは昨年2月、横浜市内に1号店をオープン。住宅地などスーパーがない商圏を中心に、3年で500店を出店するとしていたが、価格が安くないことなどで集客力に限界があり、1年での撤退となった。