自治会長を殺した疑い、元副会長を逮捕 大阪・東淀川

大阪市東淀川区の大阪府営住宅で自治会長の大仲正文さん(当時74)を殺害したとして、大阪府警は25日、同じ自治会の元副会長、鈴木昭容疑者(69)を殺人容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、鈴木容疑者は昨年5月19日夜、大仲さんが住む東淀川区西淡路6丁目の府営西淡路住宅4号棟の7階廊下で、大仲さんの頭などを殴り、殺害した疑いがある。大仲さんは同日午後10時20分ごろ、頭から血を流して倒れているのが見つかった。死因は失血死だった。

 大仲さんは西淡路住宅の一部エリアの自治会長を務めており、事件直前まで鈴木容疑者やほかの自治会役員とともに防犯カメラの設置について話し合っていたという。府警は当時の状況から、鈴木容疑者が事件に関わった疑いがあるとみて任意で事情を聴いていた。鈴木容疑者は取材に「大仲さんは温厚で皆に好かれており、自治会長として安心して任せられた。なぜ殺害されることになったのか」と話していた。