米著名投資家のバフェット氏、後継者決定か 年次書簡

著名投資家ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏(84)は先週末、毎年恒例となっている株主への書簡を公表し、このなかで自らの後継者として適任と考えている人物がいることを明らかにした。

投資界の重鎮である同氏の総資産は推定で総額723億ドル(約8兆6600億円)とされており、経済誌フォーブス(Forbes)の世界長者番付でも3位にランクされている。

 バフェット氏は書簡の中で、「私と取締役会は、最高経営責任者(CEO)として職務を引き継ぐにふさわしい人物がいると考えている。私が死ぬ、もしくは辞職した翌日から職務を担うことになる」と述べた。

 だが一方でバフェット氏は、近日中に引退するという意図はないことを強調し、「仕事場まで毎日、タップダンスをしながら通いたい気分だ」と記している。

 バフェット氏はまた、人事の失敗に対する防御策として、息子のハワード氏が非常勤の会長に就任することを提案したと明らかにした。その理由については、「もし不適当なCEOが就任し、会長が強い態度で対応する必要性が生じた場合、事態の収拾を図ることが容易になるため」としている。