執刀医の止血「不十分」=患者3人で調査委指摘―群馬大病院

群馬大医学部付属病院(前橋市)で肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題で、同病院の調査委員会がうち3人の患者について、執刀医の止血が不十分だった疑いがあると指摘していたことが分かった。同病院が13日までに、患者別の報告書をホームページで公表した。
 患者別報告書は、手術中の対応や手術前後の経過を患者ごとに詳細に記載している。調査委は3人の患者について「執刀医が止血に難渋していた」「止血が不十分となり、後の出血の原因となった可能性が高い」などと指摘した。
 一方、別の患者では「明らかな手術技術の問題は確認できなかった」と判断している。