キャンドゥ「脱100円均一」 千円超の雑貨扱う新店舗

100円ショップ大手のキャンドゥ(東京)は、千円を超える生活雑貨も扱う新型店「OHO!HO!(オホホ)」の1号店を27日、東京・渋谷のファッションビル「パルコ」内に開いた。

 税別100円の樹脂製の雑貨も一部は扱うが、約2千点の全商品の2割は500円〜4千円ほど。高級感のある木製の皿や置き時計、ガラス製容器も並べる。100円の価格設定にとらわれないため、担当者は「より幅広い価値の商品を提供でき、消費者の選択肢を広げられる」という。

 売り場面積を既存店の3分の1にあたる100平方メートルほどに抑え、駅ビルや地下街といった場所にも新たに出店する方針だ。

 ワッツ(大阪市)は税別100円、300円、500円の三つの価格の商品を扱う新型店「スリージ」を昨年11月に東京・板橋に開いた。今後も店を増やしていく方針だ。

 SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは「円安の影響で商品の仕入れ値が上がり、100円の価格設定がつらくなっている。柔軟な価格設定ができれば、利益につながる」と指摘する。