パナ、車や住宅にも照準 「売上10兆円」へ新ブランド

パナソニックは、力を入れる自動車や住宅などの事業ごとに新しいブランドを4月、創設する。根強い「家電の会社」イメージに比べて地味な企業向け事業を社外にアピールするには、それぞれをはっきり示す「旗印」が必要と判断した。4年後の売上高10兆円達成に向けた起爆剤にする考えだ。

 同社はこれまで、事業全般を「Panasonic」ブランドでPRしてきた。4月からは、成長を図る三つの事業については、独自のブランドを名乗る。車載電池などの自動車関連が「Panasonic AUTOMOTIVE」、太陽光発電などの住宅関連が「Panasonic Homes&Living」、航空機向け情報通信などの法人向けシステムは「Panasonic BUSINESS」にする。

 三つのブランドをパンフレットやテレビCMなどで使い「自動車に強いパナソニック」「家を建てるならパナソニック」などと印象づけていく作戦だ。いずれも、同社が2019年3月期の売上高10兆円達成に向け力を入れる「企業向け事業」に当たる。