東急不動産社長、わずか1年で辞任 週刊誌報道受け

東急不動産は13日、三枝利行社長(56)が同日付で辞任したと発表した。昨年4月1日の就任からわずか1年あまりでの退陣だ。三枝氏は、不適切な土地取引を指摘する週刊誌の報道について「迷惑をかけた」などと陳謝しているという。

 先週発売された「週刊新潮」は、三枝氏が、妻が経営に関わる不動産会社の取引先から、鹿児島市内の土地などを割安に購入したなどと報じた。東急不動産は10日、弁護士や社外取締役らでつくる調査委員会を立ち上げた。三枝氏は調査の公正を期すため、辞任を申し出たという。取締役にはとどまる。親会社の東急不動産ホールディングスの副社長も辞任した。

 後任の社長には、植村仁副社長(55)が就いた。広報担当者は、「早期に調査結果をまとめ、不適切なものがあればしっかり公表する」としている。