錦織 全仏惜敗「自分許せず」初の8強は「得たものも大きく」

テニスの錦織圭(25=日清食品)が7日(日本時間8日)、自身のブログを更新。フルセットの末に敗れた全仏オープン準々決勝を振り返り「5セット目は紙一重だったと思いますが、この最後のセットに集中力を保てなかった自分が許せませんでした」などと心境をつづった。

2日、地元フランスの世界15位ジョーウィルフリード・ツォンガ(30)に1―6、4―6、6―3、6―4、3―6で敗れた。「負けたのはすごく悔しかったですが、初のベスト8に入れたこととテニスの質は確実に上がってきてるので、得たものも大きくありました」とした。

 強風が吹き荒れる難しいコンディションで、序盤からミスを連発。「自然と焦りがでてしまって、うまくいかないことにイライラしたり、風のせいにしてみたりと、どんどん悪い方向にいってしまってました」と振り返った。

 2―5となった第2セット第7ゲーム直後、スコアボードのハトよけ用の3メートルのアルミパネルが観客席に落下するハプニング。観客に大きなケガはなかったものの、試合は約40分中断した。「僕にとっては不幸中の幸い。当初は自分のことで精いっぱいだったので何が起きたのか全く分からず体が冷えないうちに早く再開してくれ、と思っていましたが、この中断の間にコーチと話すことができ、自分のしなきゃいけないことを明確に話してもらい、少しリラックスでき、真っ白だった頭に少し光が見えました」という。

 第3、4セットを取り返したが、激闘の末に敗れた。「まだまだですね。これからもっと集中力を保つことだったり、細かいところを少しずつ直していかないといけません」と課題を挙げ「また来年、全仏で活躍できることを目標に頑張ります!全仏でプレーするのが最近は楽しみになっているので、来年戻ってくるのが楽しみです」とつづった。